微量元素分析・・ICP質量分析計

最新の微量元素分析装置による放射性物質の同定を行います。

Sr90などを質量分析計により同定します。

NexION300.jpg放射性物質の測定においては、γ線・β線測定の他、質量を測定する事で、物質を特定します。 放射性ストロンチウム測定においては、固相抽出法という抽出法でストロンチウムを選択的に抽出し、回収します。 しかし環境放射能でもある鉛の放射性同位体は、ストロンチウムとイオン系が近いため、回収の際に放射性ストロンチウムと同時に回収される恐れがあります。

このICP質量分析装置は、放射性ストロンチウム(Sr90)の質量分析の際に、妨害となるジルコニウムを効率良く排除する機能を有しており、短時間で測定を可能とします。 同位体研究所では、γ線・β線測定の他、ICP質量分析計による放射性物質の分析に取り組んでいます。

ICP質量分析計は、他の分野でも威力を発揮します。

Microwave.jpgICP質量分析計は、放射性物質の分析以外にも威力を発揮します。 産地判別検査の分野では、安定同位体比分析と微量元素分析による産地判別法が、2つの主要な分析法として知られています。 同位体研究所においては、さまざまな地域から採取された食品・素材の安定同位体比をデータベース化して、産地判別検査を行っていますが、微量元素のデータベースの構築も開始しています。 ICP質量分析計は、産地判別の分野でも威力を発揮します。(写真手前は、サンプルの酸分解処理を行う為の高周波分解装置。 短時間に分析用サンプルを酸分解する事が可能です)


ICP-質量分析計(ICP-MSと表記される場合が多い)とは、誘導結合プラズマ 質量分析装置の事です。 試料を酸処理し液状とした上で、霧状に噴霧しアルゴンプラズマで加熱分解・イオン化し、これを質量分析装置で測定するものです。 特徴は、高感度、同時多元素分析、定性が用意、同位体分析が可能です。